ほんの少しの期待を込めて
封筒を開ける

真っ白な便箋を開く


『香那へ

俺達、別れよう

もう終わりにしよう』


それだけだった

それだけしか書いてなかった
こんなのおかしい

別れたいなら
ちゃんと口で別れようって
言えばいいのに

「え?香那!?ちょっと!!!」

希望の声もむなしく

アタシは駆け出していた