ナオ ~キミを愛してた~



「…ま、そんなとこだ」

お兄ちゃんは全部話した

何も隠すことなく
包み隠さず話した

途中、何度も声が震えてた
相当辛かったんだと思う

「…香那は……信じるか?俺の…話」

缶コーヒーを持つ手が震える

パッと顔を見ると
泣いた訳でもないのに目が真っ赤

それは、何度も涙を我慢したから
お兄ちゃんも辛かったんだ

苦しくて胸が張り裂けそうだったと思う

「ねえお兄ちゃん」

そっと手を握る

全く怖くなかった
むしろ安心した
久しぶりの家族の温もりが
とても嬉しかった

「…香那…?」

「これからは、アタシが…傍にいる…一緒に出掛けよ?一緒に暮らそ?…だから笑って…」


すると、お兄ちゃんに
強く抱きしめられる

「ぉ、お兄ちゃ…」

「…うん…俺…お前の為に笑うよ…」


そう言って

キスをされた