訳がわからず玄関を開ける
「…直」
「…行きたいとこあるから」
そう、手を引かれてされるがままに歩く
無意識にカバン持っててびっくりした
連れてこられたのは
「…ここ、海?」
「うん、綺麗だろ?」
そこは海だった
まだ少し明るい空に
海の光が反射してキラキラしてる
長い間この町に住んでるのに
こんな綺麗な場所、初めて見た
「…ねえ、香那」
ふと呼ばれて振り返ると
直が抱きしめて来た
「…直…?」
「……不安、なんだ」
そっと耳元で聞こえた声は
少し震えてた
そのまま顎を持たれてキスをされる
「…直…」
「…もう少し、このままでいさせて」

