ただ家に向かって歩くけど

アタシには
家がどこかなんて検討がつかない

息苦しい

無駄に寒くて

切ない想いが込み上げる

どうしようもなく

アタシの選んだ道は


意識を手放すこと




『…大丈夫?』

『…変わらないね…香那』


アタシもう駄目なのかな

直高の声が聴こえた