Closed~閉じてる彼ら~

「縁さん、と、お呼びしてもよろしいですか?」

「あ。はい。いいですよ」


…天城くんは、呼んでくれない名前。


「私の事は、優子とお呼びください」

「はい。…優子さん。なんで、敬語なんですか?」

「私の癖です。お気になさらないでください」

「優子さん。いくつですか?」


優子さんは自分を指した。


「私の…、ですか?」


「はい」


優子さんは少し、考えるポーズをとった。


「縁さんは、純くんと、同い年ですか?」

「はい」

「…じゃあ、私の方が、少し年上になりますね」


げ。年上か。年上に敬語で話されると、変な感じするな。