Closed~閉じてる彼ら~

憂鬱な通学路。

重い足取り。


だって、学校はつまんないし。





天城くんが居るよ。





ん。天城くん?

彼が、何?関係有る?

不可解だ。





肩に感触。

振り返ると、ささらが居た。


「おはよ。ゆかり」

「おはよ。さらら」


ささらは頬を膨らませた。


「私の名前を、縁のストレス発散に使わないでよ」


ささらの名前をいじるのは、ムキになるのが面白いからなんだけど。


「ストレス発散?」

「そう。縁、不安な事でも有るんじゃない?」


…不安な事、ね…。