Closed~閉じてる彼ら~

「あ、いえ、そのっ…。怪しいモンではなくてですね?

あの子供達がかわいいなぁと思って、眺めてただけで…」

「あのぅ…?」


彼女は小首をかしげた。


動作が、いちいち優雅な人だ。


「いえ、やましい事は無くてですね…」

「あのぅ…」


彼女は何か言いたげに手を挙げた。


「はい?」


まくし立て過ぎ?

逆に怪しいかな?





「さっき、純くんとお話ししていらしたので、気になったのですが…」


あ、不振者とは思われてないのね?





…『純くん』…?