Closed~閉じてる彼ら~

沈黙。





誰も動かない・喋らない。





呼吸する音さえ、聞こえない。





まるで、時間が止まったかの様に。





空気が重く、のしかかってくる様に感じた。





「佐橋。回答なさい」


その一言でまた、時間が動きだした。

状況は変化する。





「…中学生の時と、逆だな」


そう言って、佐橋先輩は苦笑した。


「俺は、スルーされたけどさ」