Closed~閉じてる彼ら~

放送室の扉が開く。


「高杉先輩。何か用ですか?」


顔を見せた佐橋先輩は、女の子を見て硬直した。


「おまっ…、なんで…、ここに…」

「彼女は、佐橋に言いたい事が有るみたいなの。

聞きなさい」

「はぁ…」


佐橋先輩は渋々と、女の子に向かった。


「で、何だよ?」


しかし女の子は、なかなか口を開かない。


「…おーい?

帰っていいのかー?」


女の子は堅く、拳を握り、言った。





「わたっ、私、と…、付き合って、くだ、…さい…」





佐橋先輩は目を見開いた。