Closed~閉じてる彼ら~

女の子は、高杉先輩を睨んだ。





「貴方に、何が解るって言うんですか!

学校じゃ好き勝手出来て!

好きな人がいつも傍にいて!」





高杉先輩は動かない。





「やっと、一緒にいられると思ったのに!

一番、傍で!

ヨシくんと、いられると…」





女の子は、高杉先輩の胸ぐらを掴んだ。





「私から、ヨシくんを奪った、貴方に!

何が解るって言うんですか!」





女の子は俯いて、すすり泣いた。