ーーーーザザザザザザッーーー
ノイズ音が響き渡る。
「ノイズが止んだ…」
「……ゲームの始まり」
頭が無駄に冷静で状況を嫌でも理解してしまう。
「さぁ,武器を探しに行きましょう」
「……そうだな…」
異様な程冷静で無表情な葵が一人で教室を出る。
少ししてその後を俺等が出た。
「どこ行こう?」
「家庭科室は?」
「そうだな……行こう」
廊下に出ると着信音。
『美術室に行ってくる』
葵から,美術室へ行くという淡々な言葉。
「葵ちゃんは?」
「美術室。俺らは家庭科室だな」
足は家庭科室へと進んでいた。


