鬼殺し

準備室の鍵を手に取り帰ろうと扉を開けようと扉に触れたと同時に,
「………キャハハハ……‼︎」
甲高い鬼の声…っ。
開けようとした手を引っ込めてその場に座り込む。
鍵はかけてないし入って来た時すぐに見つかってしまう。
慌てて近くの空きロッカーの中に入る。
「…キャハハハハハハ〜‼︎‼︎」
案の定入って来てペタペタとペタペタとゆっくり歩き回っている。
小さい音のはずなのにはっきりと聞こえる足音。
時には大きくなり時には小さく聞こえる……。
「………ナーンダ,イナイヤ」
………っ⁉︎
鬼って…喋れるのか⁉︎
突然のことに声が出そうになり声を押し殺す。
「キャハハハハハハ〜ッ‼︎‼︎」
…気のせいじゃない。
確かに聞こえた,今までみたいな甲高い声ではない少し高いがれっきとした人間の声。
「……っと…」
少し開けると一気にほうりだされたように転げ落ちる。
「知らせた方がいいか」
突然のことで頭が少し働かないがなんとかして葵に電話をかける。
ーープルルルルーーツーツーーー
「出ない,か……」
仕方ない,葵に会った時に言うしかなさそうだ。
膝を叩き俺は立ち上がり扉の向こうに耳をすませる。
「足音も声も無し……」
いない事を確認し扉を開ける。
「優花と沙由香に報告だな」
俺は慎重に頭を整理しながら階段を登っっていった。