沙由香と優花をなだめようと手を伸ばした瞬間,
ーーーープルルルルーー
俺のポケットから鳴る携帯の受信音。
二人の頭を撫でて携帯を取り出し電話に出た。
「…はい,……葵、か?」
『…うん』
「無事なのか⁉︎」
『今の所はね。……どうやら鬼は霊感が高い人ほど察知するのが早いみたい』
霊感が高い人ほど察知するのが早い?
俺は無意識に手帳を取り出し書き留めた。
『いい?今からいう事を優花と沙由香にも伝えて欲しいの。…まだ確証はない、けど…』
「あ,あぁ…」
『まず鬼の殺し方…ルールには鬼を殺せば,としか言われてない。鬼の殺し方は自由。でも,殺すのに条件があった』
条件…?
首を傾げシャーペンを握りしめ次の言葉を待った。
『鬼は人間じゃない…,あの声や走り方からして。……つまり人間が死ぬ殺し方では鬼は死なない』
「はぁ?だったらどうやって…」
『だから確証は…,分からないから調べるけど……。唯一分かったのは鬼は怯ませる事ができる。鬼はとても耳が良くて音に敏感。だから大きな音を鬼に聞かせるの。でも何回も同じ大きな音では鬼の耳は慣れてくる。だから一回一回大きな音を変えること。
そうすれば何分か怯ませ逃げる事ができる…。さっき試しにやってわかったことだよ』
なるほど…,だから葵は逃げ切れたのか。
けどもしも音で怯まなかったら,葵はどうなっていたのか…。
嫌な事を首を振って無理やり忘れ手帳に書いた。
『怯ませる道具を何個が見つけたら少しは逃げやすいと思う…,殺し方については私が調べる。何か進展があったら連絡するわ』
「わかった」
頷くとすぐに電話は切れ携帯と手帳をしまった。
ーーーープルルルルーー
俺のポケットから鳴る携帯の受信音。
二人の頭を撫でて携帯を取り出し電話に出た。
「…はい,……葵、か?」
『…うん』
「無事なのか⁉︎」
『今の所はね。……どうやら鬼は霊感が高い人ほど察知するのが早いみたい』
霊感が高い人ほど察知するのが早い?
俺は無意識に手帳を取り出し書き留めた。
『いい?今からいう事を優花と沙由香にも伝えて欲しいの。…まだ確証はない、けど…』
「あ,あぁ…」
『まず鬼の殺し方…ルールには鬼を殺せば,としか言われてない。鬼の殺し方は自由。でも,殺すのに条件があった』
条件…?
首を傾げシャーペンを握りしめ次の言葉を待った。
『鬼は人間じゃない…,あの声や走り方からして。……つまり人間が死ぬ殺し方では鬼は死なない』
「はぁ?だったらどうやって…」
『だから確証は…,分からないから調べるけど……。唯一分かったのは鬼は怯ませる事ができる。鬼はとても耳が良くて音に敏感。だから大きな音を鬼に聞かせるの。でも何回も同じ大きな音では鬼の耳は慣れてくる。だから一回一回大きな音を変えること。
そうすれば何分か怯ませ逃げる事ができる…。さっき試しにやってわかったことだよ』
なるほど…,だから葵は逃げ切れたのか。
けどもしも音で怯まなかったら,葵はどうなっていたのか…。
嫌な事を首を振って無理やり忘れ手帳に書いた。
『怯ませる道具を何個が見つけたら少しは逃げやすいと思う…,殺し方については私が調べる。何か進展があったら連絡するわ』
「わかった」
頷くとすぐに電話は切れ携帯と手帳をしまった。


