鬼殺し

ーーーピンポンパンポーン♪
入れた瞬間通話が切れた音とほぼ同時に放送の音が近くで聞こえる。
『鬼は2F,美術室付近にいます』
人間の声,俺らと同じくらいの女の子の……,だが聞き覚えの無い低めの声だ。
「…行くのは美術室ね」
「大丈夫だよね…,本気で殺しには来ないわけだし」
勇気を出して俺らは包丁を握りしめながら美術室へと向かった。