まだ残暑が残る蒸し暑い校内。
放課後の生徒が少しずつ帰り先生もいない頃。
「ねぇ,『鬼殺し』やってみない⁉︎紹也!」
机を叩いて前のめりに俺を見つめる幼馴染の優花はそう言ってきた。
「いいじゃん!やろう!」
隣の席で椅子に座りながら帰り支度をしていた幼馴染の沙由香もこの話に乗ってきた。
正直俺,紹也はどうもこういうホラー系には特にやる気がない。