† 碧い空 †


…─
『…─は、こう言う数式で…─』

俺は、数学の先生の話なんかそっちのけで窓の外を見つめ、考え込んだ。

…─あれが…谷城 碧斐、か…。
あの時何で泣いていたのか…不思議だ…。
ま、理由は言えなさそうだし良いか。気になるけど。
確かに男女問わず好かれそうな容姿だな。

キーンコーンカーンコーン
授業が終わり、先生が出ていって、また屋上へ急ごうと…した、が!

『待てや!どこ行くん?』『そうだよ!』
燕と葉月………。
「………………どこにも…つか、トイレ。」
『そ…』
『そうなん?そんな急いで…そんな急ぐ程なん?』
「悪ぃかよ…じゃあな。」
俺は急ぎ足でその場を去った。

キィ…
屋上の扉を開けた。
でも、やっぱり居なくて。「はぁ…」
授業受ける気無くした…。サボろう…

また寝転がる。

そうしていたら…
夢の中へ陥ってしまった。
…─
「お前…名前は?」

問いかけても問いかけても返事は返ってこない。
『…ろ…………い…』
「え?」
やっと返ってきたと思ったら、はっきり聞こえなかった。
そして、また顔はぼやけていて見えない。

女の子は、一粒、頬に涙をたらし、優しい笑顔で…



…綺麗な碧い空だね…


…─
『………─のっ!あの!』「ぅ……あ?」
『…もう、放課後だよ?』
目を開けると、目の前には谷城 碧斐がいた。
「うっわ…っ!いきなり現れんなよ」