…─
やっと入学式が終わり、教室に戻った。
席に着き、またボーッと窓の外を見る。
すると…
『よっ♪』
と、俺の肩を叩く奴等。
『俺は、仁王 葉月!よろしく!』
『俺は、宵珠 燕!よろしゅうな!えっと…?』
「あ、橋田 空。よろしく。」

葉月は、眼鏡を掛けているけど、真面目には見えない。俺から見てもかなり美形。
燕は、関西人なのか、関西弁が少し入っている。
しかし、カッコイイ。

『なぁなぁ、碧斐ちゃんの事、どう思ったる?空。』「は…?てか、谷城 碧斐って、そんなに良いの?」『し…っ』
『『知らんの!?』』
燕と葉月がハモりながら目を丸くして聞いてきた。
「あ…あぁ…;;」
『碧斐ちゃんっちゅーのはな、頭も運動も顔もスタイルもむっちゃパーフェクトやねん。つまり、完璧人間や。だけどな、碧斐ちゃんは、恋などに興味はないっちゅーてんねん。だから、女子達も心配してんねんよ。誰も碧斐ちゃんを恨んだ事は無いねん。』
『逆に、尊敬かつ憧れられてるって事。』
「へ…へぇ…;;」