これには紬も顔に表情が出た。
いったい何を言い出すのか、と。
「あんたも中学の時みたいに放課後毎日のように呼び出されるの嫌でしょ?
彼氏作れば男子の呼び出しも、女子の呼び出しも減るわよ。」
瑠璃子の言葉にまだ疑問を持ちつつも、紬はこくんと頷いた。
今は頷いておかないとめんどくさそうだ、という理由だけで。
「よしよし。」
頷いたのを見て満足したのか、瑠璃子はにっこり笑って紬の頭をなでた。
「…っと、通り過ぎるところだった!」
瑠璃子はピタリと教室のドアの前で止まった。
中はまだガヤガヤと騒がしく、先生は来ていないようだ。
ここに入ったその瞬間からが勝負。
瑠璃子は繋いでいた手に力を入れた。
握り返された感触は弱弱しものだった。
それが更に瑠璃子の使命感を煽る。
いざ、教室へ!!
