びっくり仰天!
傷消えちゃったんだもん!
でもその行動が更にその子への好奇心を煽った。
「わたしはあかね。あなたは?」
聞いてしまってた。
紅く、冷たい目をしたその子は、
「……ゅり…さゆり……」
今にも消えてしまいそうな声でそう言った。
「わたし、さゆりちゃんとお友達になる!」
「…無理だよ。あんた何言ってんの?」
「え?なんで?いーじゃん。」
ふつうにショックだったわけ。
私がどうしても折れなかったからなのか、いつの間にか、その子が折れてた。
「もぅいいよ。あんたしつこい。でも、目のこと誰にも言わないで!」
そんなことなら安いもんだ。
「任せて!絶っっっ対誰にも言わない!」
そうしてわたしは、ヴァンパイアの女の子と友達になっていたんだ。

