「だけど、中学入ってからあいつ、あの容姿だし。モテ始めてな。 とっかえひっかえしてたけど…、いつかいいヤツ現れるんじゃねえかなって思ってたから。 まあ、出会うまでにかなり時間かかったけど」 麗さんは私を見ると、腕を伸ばし人差し指で私のおでこをつんっとする。 「お前だよ、愛」 「え?」 それに、目をぱちぱちとさせた。 「秋人が心許せるヤツ」 「……」 私は再度、鼻をすする。 ……信じられないんだけど。 いいヤツ?心許せる?