「嬉しくて、なんか今は無理」

「ぶは、何それ」

「だって、信じられないし」

「じゃあ、尚更キスしよ?」

「はあっ?」

「俺の気持ち、キスから伝わって来るかもよ?」

「!?」



何を……!!!


ニヤっと笑った秋人は私に近付いて来る。
抵抗する様に後ろに逃げるけど、逃げ場なんてないよね。


簡単に秋人に捕まって、私は抱きすくめられる。


そして、顎に手を添えるとぐいっと上へと引き上げた。


きっと、顔だって真っ赤の筈だ。
ドキドキドキドキと、鼓動が早鐘の様に鳴って仕方ない。



「愛ちゃん、可愛い」


一度、ちゅっと額へとキスをする。
それから、頬や鼻。


くすぐったいし、恥ずかしいしで、私は思わずぎゅっと目を瞑った。