「あれ?ラブー?」
能天気、お気楽、ひょうきん、あっぱらぱーな結城の声がした。
「愛ちん、おはよー」
いつも結城とセットの本間もいる。
二人は上履きを取ると、履き替えた。
それから、何も言わずに仁王立ちする私に首を傾げる。
「どうしたの?」
窺う様に本間が私の後ろから覗き込む。
それで、察した様だ。
「……まじか」
「え?何々?」
結城も後ろから確認してやっと気付いたらしい。
「……上履き盗ったの誰だよ」
その声は酷く低い。
怒ってるのが顔を見てないのにわかる。
正々堂々としない事を嫌う結城だから、その反応は当然だと思った。



