来てくれるの?なんて。
来るよね?のくせに。



「行きますよ。結城学級委員長」

『どこか冷たい。ラブ。
けど、いいや。あのね、こないだ行ったカラオケの前にあるファミレスにいる』

「了解」



通話を終えた後。
私ははあっと溜め息をついた。


今日の結城はどこかおかしい。
だけど、このまま放っておけっていうのも私には出来ない。


生憎、明日は休みだ。
多少帰りが遅くなっても秋人との約束まで寝られるだろう。


どっちにしろ、母親よ。
私は今日の夕飯食べられなくなりました。


盛大に文句言われそうだけど。


ファミレスいるって事は、何かを頼んでしまった後かもしれないし。
それならそこで何か食べて来よう。

ご飯食べてから行くのは、待たせてしまう。


まあ…、待たせたらいいのかもしれないけど。



私は部屋着から洋服に着替えると、財布と携帯をミニトートに入れる。
結城を迎えに行くだけだし、洋服は適当でいいだろう。


ユニクロのシンプルなパーカーと、デニム。
女っ気なんて一つもありゃしない。


これにクロックスですけど。


……これで、シゲと遊んだりもしてましたが。