お母さんはとても穏やかな表情で
「恋はそれがどんなに辛いモノでも、素敵な経験になるの。
きちんと気持ちとか伝えて、後悔だけはしない様にしなさい」
そう言った。
もぐもぐと忙しなく動かしていた口を止めて、私はお母さんの顔を食い入る様に見つめた。
「まあ、その前に愛は色気マスターしないと。
男寄って来ないわ。まだ経験ないんでしょ?」
「ぶっ」
何て事を言うんだ、うちの母親は。
危うく、口の中のご飯吹き出すとこだったよ。
さらっとちゃらおーずみたいな事を言わないでくれ。
「図星。はあ。私があんたぐらいの時には彼氏、三人いたわよ」
「……」
いや、それ最低ですから。
三人って同時進行って事だよね?
うん、多分そう言う事だろう。
ちゃらおーずの女版だから、ちゃらがーる?
何だよ、それ。



