花の女子高生第一日目に、あんな過去を掘り起こすような夢を見るなんて……最悪。 学校の準備をするのはまだ早いけど、二度寝は完全に無理だろうと思った私は部屋を出てキッチンへと向かった。 「あら、おはよう凛。……早くない?」 既に高校の制服へと着替えた私に、母親・香里(かおり)の驚いたような顔。 だが数秒後……それは怪訝なものへと変わった。 「あんた……なにその格好」 ……無理もないけどね。