無敵な彼女




夢の中で、泣き叫んでいたあの声を……


―『助けて……助けて、凛……っ』


私は知っている……。





頭を尚も押さえながらベッドから立ち上がり、部屋に飾られていたあるモノへと手を伸ばす。


それは……真新しい制服。


今日から私は高校生だ。