「あの…僕これから塾で…。本当は送ってあげたいんですけど…。」 「いやいや!大丈夫だよ!助けてくれたこと、本当ありがとう。」 「いえ…では。」 彼はペコッとお辞儀をすると、少し駆け足でホームの階段を上って行った。 (期待できるとかじゃない…私あの子のこと好きだ…。) 遠のいていく背中を見つめながら、春香はそう思った。