遅咲きの恋は花屋にて。





「あっ!あ、変なこと言ってごめん!何言ってんだろうね私。でもっ助けてくれたのは本当嬉しくてねっ!」


春香は慌てて誤魔化した。恥ずかしさで体がどんどん熱くなってくる。

すると彼はニコッと笑って


「あははっ。じゃあ、お姫様救えて光栄ですっ。なんて。」
「……っ。」


相変わらずの爽やかスマイル。春香の心臓はドキドキというよりは、心肺停止と言ったほうが妥当だったかもしれない。


「あ、手強く引っ張ってすみません。」
「…ううん、大丈夫。」


離された手、それが普通なのになんだか寂しく思ってしまうのは、こんな再会をしてしまったからなのか。自分は何を期待してしまっているのか。春香は少し恥ずかしくなった。