「…って、言ってみようと思うんだけどどう思う?」 「な、何よー変な間おかないでよ!勝手にしたらー?」 春香は、一瞬自分が告白されていると思ったことを、墓場まで持って行こうと心に決めた。 「おうおう。よし、飲むかっ!」 「そうねっ、後お刺身頼もう〜。」 さっき二人の間に流れた静けさを、お互い無かったことにするかのように、お互い明るく振舞った。 「恋愛って、難しいよなー。」 「…ねー。」 それぞれの想いを抱えて。