昼休みと授業。それとSHRが終わって
セナと2人でトイドルへ。
入口付近に置いてある黒板型の掲示板には
可愛くチョークで「new!!いちごパフェ」と書かれてあった。
中に入って席に座ると同時にセナはメニューを持って悩み始めた。
「とりあえず新作は頼むでしょー、けど両方頼むと破産する…。」
私も気になってメニューを覗き込むと
いちごパフェとストロベリーフラペチーノが大きく出されてあった。
2つの値段を合わせると…。
1500円だ…。女子高生には高いだろー。
「ミユー。お願い!パフェ割り勘にして!」
「しょーがないなぁ」
って、いうのがいつもの私達。
セナはいつも新作に目が無い。だからこうしていつも頼まれる。
食べれるし、パフェ自体大きいから私からしたらちょうどいいんだけど。
「ミユ決まった?」
「決まってるよ♪」
セナが頼んだのはいちごパフェとストロベリーフラペチーノ
私はカフェラテだけ頼んだ。
ここのカフェラテは甘いけどほろ苦くて美味しい。
「セナはさー。なんで彼氏できるの?」
「は?」
唐突な私の質問に驚いているセナ。
そりゃそうだよね。こんな質問。
「なんでって…。自分から告白したし?」
「じゃぁ、どうすれば恋できるの?」
「んー。するじゃなくてしてるんだよねー」
「ん…?」
「だから、するじゃなくていつのまにかしてるの!」
……理解不能だ。
いつのまにかしてる?
けどそれならなんで私は恋ができないんだ?
「んー。わからない。」
「いつかミユにもわかる時がくるって!」
机に置かれたカフェラテを一口飲んで頭を休ませた。
いつか
いつかっていつなんだろ。
ずーっと先のこと?それとも近いうち?
知りたい、恋がどんなものか。
だって寂しい。セナに置いてかれている気がして。セナの他にもつるんでる友達はいるけどみんな彼氏持ち。みんな恋の話ばっか。
わからない。わかりたい。
私を置いていかないで。