アタシはある日、友人と一緒にそのゲームセンターに行った。
 お目当てはもちろん、UFOキャッチャー。ここは大きなぬいぐるみはほどほどに、小さなぬいぐるみは必ず取れると評判だ。その代わり、動かしてくれと頼むことはできない。



 着いてすぐ、アタシの友達が大きなオヤジの顔のぬいぐるみをとるのに夢中になって真剣な表情をしていた。



「そんなのどこが欲しいのかしらん。」
とふと友人から目をはなすと、有り得ない光景が目に入った。