好きだから……



そんなことを考えていると、


バシッ!!!

「……った~~…なに?」


「幼なじみのくせにつめてーな?」


こいつは

相澤大河
こんなやつでもテニス部のエースで
一応……一応ね?幼なじみ……


「ねぇ! 前からずっと気になってたんだけどさ……」


「ん?なんだよ、そんな真剣な顔して…」


私の前の席にドカッと座ると、


「なんで大河みたいなやつが部長なわけ?
前から全然納得できないんだけど……」


「あ!? そんなことかよ!?
そんなの決まってるだろ?俺がテニスが
上手なカッコいい大河様だからだよ! 」


そんなどや顔でいわれても……


「大河に聞いたのが間違いだった……」


「ウソだよ! 俺が立候補したんだよ! 」


思わず目を見開いてしまった。


「お…おいっ! そこで黙るなよ! 」


「それほんと? え?立候補? 」


「ほんとだよ! 嘘つく必要ないだろ?」


あの大河が………立候補……


「すごい! 大河を初めて見直した!」


「は!?初めて!?マジで?」


「うん!」


「おいっ!まてよ……」