とはいえ、エイルクという少年は土のゴーレムよろしくな見た目をしていた。

 カーセドニック星は生まれながらに地位が決められていて、それが嫌で少年は星から出るべく彼らにすがりついたのである。

 構成される物質で地位はすでに決められている。

 エイルクは最下層である「ダート」の地位にあり、星にいてもロクな生き方は出来ない。

 どんなに頑張ってもそこから這い上がれる可能性はゼロなのだ。

 そんな体をしているために、ナナンたちは盾にしまくっているという訳だ。

 まだ経験の浅い少年には、それが精一杯の手伝いでしかない。

 もちろん、少年はそんな使われ方に納得はしていない。