リビングルームの中央には大きな円形のテーブルが置かれていて、みんなの憩いの場となっている。

 スナイプ人とは、二足歩行の髪の毛のあるトカゲに似た容姿をした種族だ。

 故郷のスナイプ星はすでに亡く、その意思をわずかに心に秘めるに留まっていた。

 彼らは生まれついての「エナジー・ブレイン」で、大体はその能力を使って仕事をしている。

 エナジー・ブレインとは、今で言う超能力や霊能力の類だ。

 そのナナンに応えたのは地球人のディラン・ウォレストマンである。

 以前は銀河連邦に所属していたが、故あって今は親友と寝食を共にしている。

 現在は船の点検、修理、運転と宇宙船のほとんどを任されている。