ファニー・スイート・デイ

「どうしたんじゃ」

 あまりの大きさにナナンたちが振り返る。

「そうだった! 確かベリルも同じ日だよ!」

「なんじゃとお!?」

「前に訊いたことあったんだ」

「ええぇ~? どうすんの」

 呼び戻しても残っているものなど一つもない。

「あいつもだったのか?」

 シルヴィはプレゼントされた酒を見つめ、しばらく思案するようにあごに手を当てた。