ファニー・スイート・デイ

「どうしたんだ?」

<お前の船体が見えたのでね。声をかけた>

 ディランは一瞬、強ばったが相手はちゃんと理解してくれているようでホッとする。

「ああ、なるほど」

 納得して後方にあるハッチを開くボタンを押した。

 流線型をした美しい小型宇宙船は開いたハッチから呑み込まれるように格納される。

<あとでそちらに行く、まずはコーヒーを飲ませてもらえないか>

「ああ」

 通信が切られて真っ暗になった画面にディランは上手いと笑みを浮かべた。

 パーティはリビングでやる事をちゃんと解ってくれている。

 察しが良くて有り難い。