何千年経っても人類は人類だし、人間は人間だ。

 例え故郷から遙か遠くにいようとも、それだけは変わらない。

 と、思う。

 宇宙歴3054年──地球から遙か遠く離れたウィンストレイジーン銀河を大型宇宙船が航行していた。

 円形をした宇宙船は目的地を定めないままエンジンを切って進むに任せている状態だ。

 人類が宇宙に生活の場を広げたのは宇宙歴から遡ることさらに2000年ほど昔である。

 地球人は5000年をかけ、宇宙を自由に闊歩するまでになった。