「愛生?」 「っ……あ…」 ピンチから抜け出せて、ほっとしたのに全然立ち上がれない。 う… 足に力入んないよ。 「愛生!」 俯いていた私は、千景くんの手によって上を向けさせられたぶん目があった。 ぐいっと その手が意外と力強くて、戸惑う。 千景くんの声…いつもと違う…? 気のせいかな、動揺してる? そんなふうに思っていると。 「何なんだよ…ったく……マジでおっせーおまえ!」 「う、っ〜……!?」 千景くん、片手で人のほっぺをぎゅーっと潰すなんて、ひどい!