「昼飯。なんで今日は2人?」



「……休み時間、千景くんが全然教室にいないんだもん」



「質問の答えになってなくない?」




答えになってるよ!



千景くん、休み時間に廊下に出てしまえば、他の子につかまってるでしょ。



全然戻ってこないし、こうでもしないと千景くんとなかなか話せないからだよ!



…って、口に出して言わないときっと千景くんには届かない。



お弁当箱に視線を落とす千景くんは、私の考えてる事なんて気づいてもなさそう。



伏せた目を見つめていると数秒後、また視線がぶつかった。




「だから、なに」




じっと見つめ返してくるその瞳は、ほんとーに意地悪そうだ。



言わせたいんだろうな、千景くん。