私たちが見つける前に、校門から出て来た先輩が見つけてくれた。
「あ……はい、あの、お話がしたくて」
少し緊張して長く視線を合わせられない。
声もいつもより小さくなっちゃって。
やばい、自分でもこんなに緊張するとは思わなかった…!
「俺も話があって来ました。愛生の後にお時間ください」
それだけ言って千景くんは少し場を離れた。
ちらっと先輩を見るとあのいつものように優しい表情を向けてくれる。
「はは…そんなに緊張しないでよ。困らせたくて言ったつもりはなかったんだけど、ごめんね」
「あの、いや、えっと……私、初めて告白されました。素直に嬉しかったです」
「え? 嘘でしょ。だって天使ってあだ名」
「な、なんで先輩知ってるんですかっ、それは忘れてください」
「嫌なんだ?」
「嫌ですよ!」
「ほめ言葉だと思うんだけどねー」



