【完】午前0時日付が変わっても



「泣きたくなったらおいでって言ったこと忘れた?」


「…先輩っ…」




先輩の気持ちに気づかないで自分のことしか考えてなくて、千景くんの話ばかりして。



先輩はどんな気持ちで聞いてたんだろう。



今も。



傷つけてばかりですよね、私。




「面倒ごと嫌だし、彼氏がいる子は好きにならないって決めてたけど、百瀬さんのこと好きになってしまったんだ。千景が大事にしないなら俺がもらう。大事にするし、幸せにするよ」



「っ……」




ポンポンと背中に触れるその手も声も優しくて。



言って欲しい言葉をくれるこの人は、私が大好きな千景くんじゃない。



だけど、すがりたくなってしまいそうになる。


弱ってるから、なんて言い訳にして。