千景くんを家に残して出てきちゃった…。



もうさっきからため息が止まらない。



はぁ…千景くんだんまりだったなぁ。


なにも言ってくれない。



まあ、いきなりばーっと伝えたいこと伝えた私も私だけど。




「暑い…」



勢いで出てきたけど、だんだん気温が高くなってくるこの時間にずっと歩くわけにもいかない。



どうしよ。


今の時間帯で木陰のベンチがある公園とかあればなぁ…と思っていたら、ちょうどよさげな場所を見つけた。



この暑さで長居はできなそうだけど、少しぼんやり一休みぐらいならいけそう。



「百瀬さん?」