もう自分の足では立ってられないぐらい。



千景くんの肩に手をついて保っているのがやっとのことで。



そんな私の腰を掴んで千景くんは膝の上に座らせた。



視界がくるっと一瞬で変わる。



背中に感じる千景くんの温もりだとか。


お腹に回っている手。


耳元にピタリとくっついているその唇も。



いろいろな感覚が働いてもう頭の中はパニック状態。



鳴り止まないドキドキする胸を押さえて心の中で叫ぶ。



千景くんは人をこんなに好きにさせて本当にどうしたいの!



どうしてくれるの!!