強引にその手を掴んで自分の部屋へと引き入れた。
椅子に座らせてその前に立つ。
「夜まで散歩とか適当なこと言わないで。ちゃんとした理由がないなら外出は認められません!」
「は?うざい」
「うざくない!あと、さっき千景くん言いかけてやめたこと、続き聞かせてよ」
「……忘れた」
そっぽ向いちゃった千景くん。
もうこれ以上お前の相手なんてしたくないと言っているみたいだ。
小さい子どもなの?ねぇ?
でも、このまま散歩に出ていく千景くんを止めなかったらもう戻ってこない気がしてしまいそうで…やだ。
大げさかな。
さっき、校門前で深山さんたちに会ってから私の心は混乱中で、余裕なんてなくて。
「『愛生は俺の……』なに?」
「んなこと言ってねーな。早くそこどけ」
「どうして言えなかったの?」
千景くんのその口から聞きたかったよ。



