【完】午前0時日付が変わっても



そして、特に深く考えることなく、その背中に触れた。



ポンポンと小さい子をあやすように、一定のリズムを刻むように。



保育園の頃は、愛生から寄って来ることなんて滅多になかった。



今と真逆。



俺のご機嫌取りのために「好きだよ」って言ってるんじゃないとは、わかる。



純粋に素直に好きだってことは、まぁ何となく伝わってくる。



ーー受け止めるけど、ただそれだけ。


いつから真正面から向き合えなくなったっけ、俺。




彼女に過度な干渉もしない。


代わりなら見つけるし、なんとかなるから。


いつでも離れてっていい、と最初から繋ぎとめておこうともしない。



告白を避けるために、


彼女持ちという普通の感情を持った奴と見られるために。



いつからか、彼女はカモフラージュの存在でしかなかった。