私が固まっているのを放置して、勝手にかぎを開けて入っていく。
ずんずんと家の中へと進む千景くんを追いかけようとしたその時、ポケットに入れていたスマホが振動した。
画面には“ママ”と表示されている。
えっ……今このタイミング!?
うそでしょもうー…!
ためらってしまったけど……通話ボタンを押した。
『愛生ちゃん、もう家に帰った~?』
「う、うん。今帰った〜」
パパとの約束をさっそく破ってしまった私。
ママに知られちゃったら絶対にパパに報告されちゃう。
男子……
千景くんが今ウチにいることなんてママは思ってもないんだろうな。
ううっ
なんか、手に汗かいてきちゃった……!



