【完】午前0時日付が変わっても



耳元で聞こえる優しい声。


抱きしめてもらえておかえりって、してもらえるとは思わなかった。


千景くんの腕にぎゅっとしがみつく。



大好き。


どこにもいかないで、千景くん。




「…俺の彼女やめちゃえばなんて言わないで」




私が千景くんから離れることなんて、考えられないのに。



ぱっと離されて、次に映ったのは立ち上がろうとする千景くんの横顔。




「…喉渇いた。愛生もなんか飲む?」



そう言いながら私の前から消えようとする。


すり抜けていく感覚。


待っ、て。


なんでいつも背中ばかり向けちゃうの?