すっごい締め上げたつもりはないけど、苦しかったみたいで珍しく焦った声の千景くん。
千景くん、また髪伸びたのか今日は片っぽ耳掛けスタイルで。
だから赤くなった耳が見えちゃった。
まさか、今さら照れたの?
最初抱きつかれた時はすごい迷惑そうな感じだったのに。
「……あっ、千景くん、返事は!?」
彼女にしてほしい!っていう、あれ!
あー…もう、また先行っちゃったよ。
「前園くん。私、やらかしてない…よね?」
「すっげー大きな進歩に決まってんじゃん!よく頑張りました!千景、愛生ちゃんのことしか考えられなくなればいいよねー」
不安と期待が混じった表情の私に大丈夫大丈夫、と励ましてくれる前園くん。
そうだね。
言ってみてよかったんだよね。
「うわ、時間やばい愛生ちゃん!走れ!」
千景くんの反応も気になるけど、時間も気にしなきゃだった。
遅刻だけは絶対嫌だー!



