キャー、なんて甲高い声出して私を盾にする前園くん。
わわっ…転ぶ転ぶ!
キャーはこっちよ!?
ぐいぐい千景くんの方に押されて、そのまま抱きついちゃった。
っ!
ハプニングなのに、じわじわ顔が熱い。
ぎゅーなんて、この年齢になって普段しないから恥ずかしいし、心臓がバクバク…!
あ…、
当たり前だけど同じ柔軟剤の香りだ。
好きなにおい。落ち着く。
同じものを共有してる、それが嬉しいなぁ。
他にも千景くんと一緒のものとか、おそろいとか…もっと増やしたいよ。
千景くん
もうどこにも行かないで?
「…愛生、どけ」



