千景くんの隣に駆け寄って、見上げると少し驚いた顔をされた。
カバンを握る手に力がこもる。
他の子に千景くんを渡したくないでしょ?
言える、大丈夫、言うんだ私!
「私を彼女にしてほしい!」
「……は?」
ずっと好きだった、よりも先に口から出たのはそれだった。
早く早く、間に合わなくなる前に!
って気持ち焦った結果、順番間違えちゃった気がするけど、彼女になりたいのも本気。
足を止めた千景くんがギロリと鋭い目つきを向けたのは、
「大志おまえ、愛生になに吹き込んだ?」
「俺!? なんもしてないって、愛生ちゃんの純粋な思い受け止めなよ!」



