【完】午前0時日付が変わっても



千景くんの隣に駆け寄って、見上げると少し驚いた顔をされた。



カバンを握る手に力がこもる。



他の子に千景くんを渡したくないでしょ?



言える、大丈夫、言うんだ私!




「私を彼女にしてほしい!」


「……は?」




ずっと好きだった、よりも先に口から出たのはそれだった。



早く早く、間に合わなくなる前に!


って気持ち焦った結果、順番間違えちゃった気がするけど、彼女になりたいのも本気。



足を止めた千景くんがギロリと鋭い目つきを向けたのは、



「大志おまえ、愛生になに吹き込んだ?」


「俺!? なんもしてないって、愛生ちゃんの純粋な思い受け止めなよ!」